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Manufacturer liability for harms caused by consumers to others
B Hay, KE Spier
American Economic Review, 2005
キャサリン・スピアーの論文を読んでみようと思って読んだだけ。
ローエコの論文でAERなのも読んでみたいと思わせた。10ページぐらいの短い論文。
(銃や車などの)第三者に危害を及ぼす可能性があるような財があったときに誰にその危害の責任を負わせるのが社会的に最適化というような問題を扱っている。
第三者への危害は、確率 で発生する。 x が生産者が安全性の向上に支払うコストで y は消費者が支払うコスト。(注意を払ったり)
生産者は完全競争市場において、価格と安全性のペアとしての財を提示し、その後消費者がその財をどれだけ購入するかと、自分が支払う安全性へのコストを決定する。
また、消費者はその第三者への被害を支払うだけの資産がない場合も考える。(生産者は資金に余裕があるから必ず払えると考える。)
Proposition 1:代表的消費者のみを考える。Consumer-Only Liabilityは社会的なFisrt-Bestを達成する。
直観:消費者は自分の安全性のためのMCと社会的な損失が等しくなるように行動するし、企業による安全性の向上に対してもその分のコストを価格に上乗せして購入したいと思う。
Proposition 2:消費者が被害額を負担できない場合は、消費者の資産で不足する分を生産者に支払わせるのが(あるクラスの問題では)最適になる。
その後も、消費者に Harmful Consumerを導入したり、消費者間の資産の非対称性を導入したりして、どのような責任分担の仕方が望ましいかを考える。
8個もPropositionがあるわりに、あんまり読む気が起きなかった。
興味があれば短いから読み直せばいいと思った。