Tilting the supply schedule to enhance competition in uniform-price auctions

全く定期的に更新ができないので、内容を簡潔にして更新頻度を上げることにしようと思う。自分の興味に依存して内容量を適当に決めます。



Tilting the supply schedule to enhance competition in uniform-price auctions
M LiCalzi, A Pavan - European Economic Review, 2005


分割可能財をUniform Price(一様価格?みんなが同じ価格で買う)なオークションを考える。買い手は、自分の右連続な需要関数を入札する。
具体的なアプリケーションとしては、国債のオークション、IPOオークションなどがある。


この論文で示していることは、
1.オークションにかけられている財の価値vをみんなが知っていて、供給が硬直的な場合、(均衡は複数ありうるが、そのうちの一つとして)実際の価値を大きく下回るような入札をするような対称な均衡が存在する。(Buyerが談合して、みんなで低い価格を入札するような均衡)
2.供給の弾力性が十分高ければ以上のような均衡はOne-Shotの均衡としては維持できなくなる。

という内容。
Underpricing Equilibriumが存在することは、例えば、IPOで株価がUnderpricingであるというような指摘とも整合的だ。